スポーツターフのはなし⑨ ~栄養分の貯蔵~ - 島根県立サッカー場 -

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スポーツターフのはなし⑨ ~栄養分の貯蔵~

 今回は芝の栄養分の話です。芝はイネ科の植物だということは以前お話しました。植物ですから肥料などで栄養分を与えなければなりません。しかし、今は冬のため寒さもあり、ほとんど芝は成長しません。いくら寒地型の芝といえども同様です。暖地型は冬芝の下で休眠中、寒地型は寒さのため成長しない、今はスポーツターフも冬眠中といったところです。

 しかし、気温の上昇とともに活動を芝は再開します。特に暖地型は暖かくなると顕著に活動を始めます。でも、人間と一緒で活動するためにはエネルギーが必要になります。ではそのエネルギーはどこから得るのか、寒い現在、養分(肥料など)は与えていません。撒いても寒さで効果が出ない為です。それなら、暖かくなってから肥料を散布すればよいのですが、あらかじめ蓄えてあればロスも無く、すぐ成長活動に使うことが出来ます。では、いつエネルギーを蓄えさせるのか。実は以外でしょうが、11月に肥料を散布することにより栄養を与えて貯蔵させるのです。

 この手法を「晩秋施肥・ばんしゅうせひ」と言います。晩秋施肥の難しいところは肥料散布のタイミングです。バーミューダグラスの場合は日平均気温が15℃以下になってから、3日~5日後に肥料を与えてやります。他の種類の芝だとノシバで14℃、コウライシバで12℃ぐらいが目安です。春の萌芽の準備を5ヶ月前に行うなんて以外でしょ。では、どれくらいの肥料を与えれば良いか。通常、速効性の肥料で窒素分(N)量が1~1.5g/㎡、緩行性の肥料で3~5g/㎡といわれています。散布するタイミングがかなり難しいのですが、スポーツターフの管理としては、スタンダードになった手法です。
 島根県立サッカー場でも、当然、実施しています。

※寒地型芝に対しても晩秋施肥の手法は行うこともできます。日平均気温が10℃以下になって3日~5日後の散布が良いと言われています。
しかし、WOSしているピッチでは、通常、晩秋施肥の手法は休眠しているバーミューダに対して行っているというのが、スタンダードな考え方となっています。



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