スポーツターフのはなし⑲ ~日照とターフ~
以前、ドイツ・ブンデスリーガの成功事例から近代のサッカー界において、専用スタジアムの重要性を認識して頂いたと思います。プレイする選手、サポーターはもちろんビジネス的にも、サッカー専用スタジアムはこれからのキーファクターとなると思います。
しかし、ピッチのターフを管理するグランドキーパーからすると、ピッチを管理のうえでは多くのハードルを作ることになります。専用スタジアムのストロングポイントである臨場感あふれるピッチに近いスタンドや快適に観戦できるスタジアムためスタジアム全体を覆う屋根が高いハードルとなります。
この屋根によってターフは「日照不足」「通気性不足」という好ましくない環境にさらされます。特に日照不足は深刻な問題です。各スタジアムはこの問題を解消するためにいろいろ工夫をしています。早く日陰になる側のスタンドの屋根の材質を他の部分と違う光を通す透明な材質にして日照を確保しているスタジアムもあります。最近では、人工的な光をピッチのターフに充てて太陽光の代わりにしているスタジアムもあります。この方法は、イングランドなど海外のスタジアムではスタンダードに行われている様です。
LED光源の普及もあり、このような人工光を使ったスポーツターフの管理があたりまえの時代がやってくると思います。
クリックすると拡大します。